週刊大地連載企画 ~ ペイン・ストーリーは突然に(最終話:別れ) ~
~前回までのあらすじ:ついに手術を受けたS。これで石とはおさらばと思って疑わなかった~
麻酔をせず、手術を受けるという暴挙に出たS。
しかし、結果これが裏目にでてしまうのであった。
手術翌日。
トイレに行くたびに
「まだかまだか」
と変にウキウキしてしまう。
しかし、翌日は出てこなかった。
「まぁ、明日にでもでるか」
・
・
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でない!
「なんでや!」
そして月日は流れ、・・・
半分、涙目になりながら受診するS。
S:「先生ー。でませんー。」
医師:「やっぱり、麻酔しなかったら、最初弱い衝撃しかできなかったからなー。
もう少し待ってみる?それとももう一回やる?」
S:「(即答)やります!次は麻酔して!」
そして、最初の手術からちょうど1ヵ月後。
改めて手術台に寝ているS。
(「まさか2度もここに寝ることになるとは、、、」)
医師:「じゃー、横向きになってね。腰に麻酔うつね」
腰に麻酔。手術よりビビる!
針が見えない恐怖。
医師:「打つよー。」
何かが背中に触れる!
ビクッ!!!
つい体が反応してしまう。
医師:「動かないでねー」
S:(「先生!そりゃ無理だ!!」)
グサッ!!!
背中に針が刺さる!
(「クゥー!やっぱりいてー!」)
しばらくすると、
やはり麻酔はすごい。
全く感覚がなくなった。
その状態で改めて手術を受ける。
今度は前回最後にあてた強さ付近からいきなり衝撃波が当てられる。
機器:「カーン、カーン、カーン・・・」
全く感じない。何にも感じない。
工事現場の中に一人横になっている感覚だった。
そして、かなりの強さまで上げたようだが、耐え抜いた。
医師:「はい、おしまいねー。
休んで様子みたら帰って大丈夫だからね。」
徐々に麻酔が切れ、腰回りの感覚が戻ってきたが、痛みはなし。
体も良く動く。
「これで出てくれれば、、、」
そして、翌日。
S:「おートイレ、トイレ」
「ズキッ!!」
S:「いてっ!!」
何かが体の中を通ったのがはっきりと分かった。
トイレ:「からん・・・」
・
・
・
「出た!!!出たぞー!!!」
砕けた石が出てきたのだ。
「こいつに1年もの間苦しめられていたのか!!」
手術によって砕けたためか出てきた石は小さくはなっていたが、
こんな小さなものがあれほどの痛みを生じさせていたとは。
人の体は繊細だなと改めて感じさせられた。
ついにSの戦いはここで終わったのだ。
発症してからちょうど一年。。
途方もなく長く、終わりが見えなかった戦いがついに幕を閉じたのだ。
この何とも言えない解放感。
その後、石が出たことを医師に報告し、レントゲンをとり、
体の中に石がないことを確認。
やはり、食事、運動、水分摂取、、、。
当たり前のことだが、しっかりと気を付けていかないと改めて感じた。
病院を出たS。
(「二度とここには戻ってくることはないだろう。」)
夜の曇り空の天気がSには満天の星空のように思えた。
・・・しかし・・・
この時Sは思いもしなかったであろう。
これがまだ序章にすぎなかったことに。。
(なんて言っておくと、
次回エピソード2があった時に続きを書けるので
意味深に終えてみます。笑)
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
(こんなにも長期連載になるとは思ってもおりませんでした・・)
Sの尿路結石の闘病日誌が同じ病気で戦っている方の
参考に少しでもなれば幸いです!笑
~ワンポイントメモ~
ちなみに出てきた石は病院に持っていくと、何が原因で石ができたのか調べてくれるようです。
Sは記念にと持って帰りましたが、、。笑
ちなみに石がどんなものか気になる方は
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砕けた後なので少し小さくはなっているようです。
でもこんなサイズのものが激痛を引き起こすとは人の体は繊細です。