週刊大地連載企画 ~ ペイン・ストーリーは突然に(第2話:告白) ~
~前回のあらすじ:世は新型コロナウイルスの恐怖におびえながらの日々。とある訪問看護ステーションに勤務するSが夜中に突然の原因不明の痛みと戦っていた~
ようやく痛みが落ち着き、ぼんやりと眠気がし始めたころ。気づけば時刻は6時過ぎ。
なんと。普段なら起きる時間にせまっていた。
(「この痛みは、、、、」)
Sには思い当たるふしがあった。
(「まさか、また、、、、」)
そう、以前にも同じ痛みと戦っていたことがあったのだ。
(「あれか、、あれなのか、、、」)
Sは眠気と戦いながら朝いちばんで病院に向かった。・・・そう“泌尿器科”に。
病院に向かう途中からまた痛みが襲ってくる。なんとか痛みに耐え病院へたどり着く。
「Sさーん」
呼ばれ入室するも、別の患者さんのSさんだったようだ。
「(フルネームで呼んでくれ!)」
そう思いながら痛みがぶり返してくる。
「Sさーん」
今度こそ間違いないか辺りを見回しながら入室する。
医師へ経過を説明する。
まずはレントゲン、採血、エコーをとる。
そして告げられる。
「石ですね。尿路結石ですね。」
「水たくさん飲んで、運動してください。お薬出しておきますね。」
(「やっぱりか~!これで何度目だ・・・・?!」)
道すがら、痛みと戦いながら、
(「まずは1週間頑張ろう!」)
そう心に誓ったSであったが、この時Sはまだ気づいていなかった。
この戦いがこんなにも長いものになろうとは・・・。
第3話につづく
ワンポイントメモ
?尿路結石とは?
腎臓で作られた尿の通り道に石が出来る病気で、日本人はシュウ酸カルシウムが原因で発症することが多いようです。
結石が尿管に引っかかると激しいわき腹の痛みが襲ってきます。
このシュウ酸はホウレンソウやコーヒー、紅茶などに多く含まれているようです。
特に夏の時期には汗で身体の中の水分も出ていきやすく、
石ができやすくなってしまうため、
皆さんも十分な水分摂取と偏らない食生活を心がけましょう!